リスナーの皆さんから頂戴しました、たくさんのご質問の中から一部をご紹介させていただきます。(なお、お名前・ラジオネームはイニシャルで掲載しております。ご了承ください。)
Q.大津市 K子 さん の ご質問
A.池永先生 の 回答
よく、急激に痛くなった時は冷湿布、ずっと痛い、繰り返すなど、慢性の痛みには温湿布と言われていますが、厳密な区別はありません。ご自分が気持ちいいと感じられるほうでいいと思います。
ただ、最近の湿布には飲み薬と同じ痛み止めの成分が含まれていて、皮膚から吸収されるようになっていますから、そういうものを選ばれたほうが良く効くと思います。あとは臭いとか、くっつきやすさ、剥がしやすさなどで好みのものを決めていただければ良いと思います。
Q.京都市 S さん の ご質問
A.池永先生 の 回答
S さん の症状は肩こりの強いものかもしれません。
肩こりは僧帽筋という、首から背中の肩甲骨周囲にある筋肉が硬くなるために起こると言われています。ひどくなると、頭痛や吐き気まで起こすこともあり、悩まれている方も多い症状です。
おっしゃるとおり、マッサージは強すぎると筋肉を挫滅して、かえって悪化することもありますので、されるのでしたらゆるめがいいと思います。ストレッチングも良いのですが、ただ肩をぐるぐる回すだけでなく、肩甲骨を意識して動かすようにしましょう。
パソコンでの作業が多い方は、どうしても肩こりを起こしやすいので、作業中はこまめに軽く運動をしたり、遠くを眺めて目を休めたりするのも軽減につながります。また、座る姿勢にも気をつけて、少し高めの椅子にしてみるのもいいかもしれません。もちろん、働きすぎやストレスも良くありませんので、職場や生活環境にもご留意ください。
Q.ラジオネーム H M さん の ご質問
A.池永先生 の 回答
長時間の立ち仕事で腰が痛くなるのは、同じ姿勢でいることで腰のまわりの筋肉が硬くなってしまうからです。時々腰を軽く曲げたり、ひねったりして、動かすようにしましょう。立っている時も片足を低い台に乗せるようにすると楽になるかもしれません。私も長時間の手術の際は時々姿勢を変えるようにしています。
Q.向日市 Y さん の ご質問
A.池永先生 の 回答
はい。そうです。坐骨神経痛は、腰椎、腰の背骨が原因で起こることが多いですね。腰から出た神経が坐骨神経という太い神経の束になって足に分布していきますが、その神経に沿った痛みが特徴です。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症でも起こります。
Q.京都市 北区の M 子 さん の ご質問
A.池永先生 の 回答
おっしゃるとおり、疲れ目で肩凝りは起こりますが、肩凝りはそれだけが原因ではありません。頚椎が悪くても、ストレスでも起こりますし、運動不足でも起こります。それは腰痛でも一緒で、たとえば大動脈の病気でも腰痛が出ることがあります。ですから、いろいろな面から自分の体の調子に注意しておくことが大事ですね。
Q.京都市 西京区・A 子 さん の ご質問
A.池永先生 の 回答
骨に異常がないということであれば、痛みの原因のほとんどが運動量の多過ぎによるものです。高校生の身体はまだ大人に比べて筋肉の量も十分ではなく、大人と同じスポーツをし過ぎると負担がかかり過ぎて痛みを起こします。筋肉や腱の炎症を起こしたり、関節の炎症を起こしたりします。繰り返し運動の負荷がかかることで、疲労骨折と言って、初めはレントゲンでわからない骨折が起こることもありますので、あまり痛みが続くようであればCTかMRIを撮ってもらうことをお勧めします。
Q.S さん の ご質問
A.池永先生 の 回答
普通頚椎は、前弯といって、横から見ると前が出っ張っているというか、後ろにそっている形をしています。背骨を下へたどっていくと、背中、胸椎は、後弯といって後ろが出っ張り、腰椎はまた前弯で前が出っ張っています。背骨はこのように、全体のカーブでバランスを保っているんですね。これも、骨と筋肉のバランスで姿勢を保っているのですが、姿勢が悪くなっていると筋肉のバランスも狂って骨の形が悪くなってしまうこともあります。
スマホはどうしても下を向いている姿勢が多くなりますから、首が前倒れになっている時間が長くなってストレートネックになってしまうと思われます。やはり15〜20 分に1 回は休みをとって遠くを見たり、体を動かしたりすることが大事ですね。
Q.城陽市 M さん の ご質問
A.池永先生 の 回答
若いときはすぐ取れていた疲れがなかなか取れない、トシのせい、と言えばそうですが、これにもわけがあります。腰の痛みは主に筋肉と骨から起こります。年齢とともに、筋肉の力や柔軟性は衰えてきます。骨や関節も徐々に変形してきます。特に関節が変形するとグラつきが出たり、動きがスムーズでなくなって、痛みが出やすくなります。筋肉が弱ると支える力が弱って、痛みのもとになります。普段から体を動かして、筋肉や関節を柔らかく、強くしておくことが痛みの予防になります。
Q.匿名 さん の ご質問
A.池永先生 の 回答
腰が曲がる原因の一つに骨粗鬆症があります。骨粗鬆症になると、骨が弱くなって圧迫骨折を起こすので背中が丸くなるのです。背中が丸くなると、今度は筋肉も弱ってきて、ますます伸ばせなくなってしまいます。ときどき背筋を伸ばして筋肉を鍛えることで、まっすぐ元に戻ることは難しいかもしれませんが、あまり進行しないようにする効果は期待できます。
Q.京都市 S さん の ご質問
A.池永先生 の 回答
体重が増えると、身体を支える筋肉の負担が増えます。椎間板にかかる圧力も増加しますので、痛みが強くなると考えられます。痛みを緩和するため、それを補うだけの筋力が必要になります。ですから、今まで以上に、腹筋、背筋のトレーニングに努めましょう。また、負担のかかった筋肉を和らげるため、腰や股関節周囲のストレッチングをするのも効果的です。ただ効果が出るのは時間がかかりますので、コルセットや鎮痛剤を短期間使用しながら運動を続けてください。